『上野さんは不器用』の最新コミックス第3巻が発売されたので買ってきました。
好きな田中の気を引こうと、さらに過激になっていく上野さんの発明と行動が楽しいですが、今巻ではさらに新キャラが一気に登場し今後の展開を期待させるような内容となっております。
tugeneko(著)『上野さんは不器用』 第4巻
『上野さんは不器用 4 (ヤングアニマルコミックス)』(AA)は、tugeneko先生のラブコメ漫画で、現在ヤングアニマルで連載中の作品。第4巻のオビで、アニメ化決定の発表がありました。
作者の前作『彼とカレット。』(AA)も面白かったのですがアニメ化はなかったので、上野さんは不器用』もあまり期待はしていなかったのですが、今回めでたくアニメ化決定ということでファンとしては嬉しい限りです。
いつごろの放送とか枠とかはまったく情報がないので、今後発表されるのが楽しみです。
第3巻のレビューは以下の記事を参考にしてください。

表紙はダブルピースの上野さん。ピンクの表紙がやたら目立ちます。
表紙のイラストは、1巻以外はサブキャラと一緒だったのでてっきり今回登場する新キャラと一緒の表紙だと思っていましたが、上野さん単独の表紙は意外でした。
強敵の田中
今回も様々な発明品で田中をいじろうとします。
たとえば「マリッチヴェール」は光学迷彩素材でできており完全に透明になれる上、表面に微弱な電流を流すことにより触覚情報も誤認させ触れても気づかないという完全なステルス装置です。
もはや兵器レベルの発明ですが、使う用途は田中のアホ面を見ることという例によってしょうもないこと。しかも、田中の思わぬ能力によって破られてしまうのですから報われません。
でも、姿が見えないのをいいことに、田中の近くに座ってジッと顔を見る上野さんは年相応で可愛らしいです。
続いて「斥力ⅡΘ」は一見ただの靴下ですが、足裏にある”なるとゲート”から第八次元領域を展開し斥力を発生。ようするに地面から少しだけ浮くというモノ。これを履くと、どんなところでもまるでスケートのように滑ることができるのです。
これを使ってスケートできないフリを装って、田中にしがみつこうとする上野さん。手をつないだだけで、なぜか田中と結婚して子供を作る妄想までしてしまいます。
ただ、これは田中がまさかのスケートまったくダメ男だったため、自分がしがみつくどころか、田中にしがみつかれてスカートごとパンツまで脱がされそうになってしまい失敗してしまいます。
科学部部長上野は現在全裸である!!
田中との距離を縮めるためにあらゆる方法をとる上野さんですが、今回、ある意味究極だったのがコレ「スケールナイト」。
一見普通に制服を着ている上野さんですが、実は全裸であり、両手足に装着したリングから衣服を投影しているだけという、露出狂が見たら狂喜しそうな発明品です。
下着すら着けてない完全な全裸状態の上野さんですが、それで好きな人の前に立つのですから自分の発明品を心底信頼しているのがわかりますね。
しかし、田中に触れられそうになったために焦って汗をかいたため、手足のリングがショート。物理演算で投影された服から足がはみ出してしまいます。
これでさらに焦る上野さんですが、山下さんの機転により無事に危機を回避します。最後は完全にスケールナイトが壊れて全裸になりますが、田中には見られませんでした。
この時、山下さんとは事前に打ち合わせしたわけではないのですが、山下さんの危機察知と機転は毎回見事です。
新キャラはテニス部部長
今回新キャラとして、テニス部部長の南峰さんが登場します。
かわいい外見とは裏腹に男に向ける視線はかなり厳しく、どうやら男嫌いのようです。
それもそのはず。テニスで着用するスコートに対して、男からの卑猥な目線が後を絶たないことに嫌気が差しているというのが理由だそうです。
そこで上野さんを頼ってきたわけですが、男子の視線を感知すると絶対にスカート内部が見えなくなるという発明品「リアスコート」でこれを完全に防ぐことができることになりました。
さっそく発明品を試そうとする南峰さん。しかし、水泳部の北長さんと同じく、田中がいる前でいきなりスカートを脱ぎ出し慌てる上野さん。
どうしてここに来る人たちは恥じらいが足りないのか。普段部長には慌てない田中ですが、さすがに目のやり場に困ってしまいます。
そんな田中の様子を見て、また卑猥な目で見られたと怒り出す南峰さんですが、田中の思わぬ一言で帰ってしまいます。そして、その他の面々の反応がこちら。
田中の天然ジゴロぶりが発揮されたようですが、気になる方はぜひ単行本をどうぞ。
感想
まさかのアニメ化発表は驚きました。原作がまだまだ少ないので、アニメ化はなったとしてもまだ先だと思っていたのですが、原作ストック大丈夫なんでしょうか。まだ放送枠もわかりませんけどショートストーリーですから、5分とか15分枠かもしれません。
アニメのPVも公開中です。
もっとも4コマであってもたとえば『生徒会役員ども』などは30分枠でうまく放送していましたし、なるべく長めでアニメになって貰いたいですね。
連載のほうはまたしても新キャラが登場。今回もちょっとおかしいけど可愛いキャラでホッとしております。
そして、相変わらず上野さんには冷めた反応をする田中。上野さんのパンツが見えたかもしれない状況で、必死に否定する表情は本当に”そんなつもりはなかった”感が出ていて笑えました。
そんな状況ですが、めげない上野さんも素晴らしい。ついに田中の前で全裸になったのは奇行が極まった感があって好きです。
でも、わりと本気で上野さんに興味ないのではと思わずにはいられない田中の反応を見ていると、この二人がくっつく未来も見えませんので、ここいらで田中の反応にも変化がほしいところです。
第5巻は2018年冬発売予定とのことです。