『ヤングエース』2018年9月号を買ってきました。表紙はアニメ放送中の『千銃士』。今月号では付録として『文豪ストレイドッグス』のうちわが付いています。
ヤングエース 2018年9月号
表紙の『千銃士』は古い銃が擬人化したマンガ。ケンタッキーやスプリングフィールドといった有名な銃が人の形になって出てきます。最近の流行りですね。
そして、付録は毎度おなじみの『文豪ストレイドッグス』関連ですが来月号にも付くそうです。よほど好評なんでしょうね。
タスクオーナ(著)『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』 第40話
今月の『Fate [Heaven’s Feel]』は巻頭カラー。ですが、ページ数は相変わらず少ないです。もはや慣れっこですが、週刊誌より少ないのはどうにかならないんでしょうかね。
本編のほうは真アサシン対ランサーのクライマックス、アサシンの宝具【妄想心音(ザバーニーヤ)】が発動し決着が付きます。
あの強キャラのランサーがあっさりと敗れてしまったのはショックでしたね。劇場版も見ましたけど、目を開いたまま湖底に引きずり込まれるランサーの表情が非常に印象的でした。ギルガメッシュなんかもそうですけど、桜ルートだとわけのわからないものにこれまで強敵だったキャラたちがやられていくので非常に不気味ですよね。その分、逆に活躍していなかったキャラの見せ場もあるわけですけど・・・。
その辺は楽しみなんですが、いかんせん進行が遅いので完結までどのくらいかかるのか不安です。もうちょっと進めていただきたいです。
東冬(著)『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』 第11話
こっちのFateはいよいよ剥離城編のクライマックス、ハイネや化野を殺した犯人が時任次郎坊清玄であることが明かされます。おまけに彼がゲリュオン・アッシュボーンの息子だと言うから驚きです。
実際には正確な意味での息子ではなく、ゲリュオン・アッシュボーンの息子、グラニド・アッシュボーンの魔術刻印を埋め込まれた存在という意味のようです。
どうやら清玄は以前、すでに剥離城を訪れたことがあって魔術刻印の修復を受けているらしく(本人も覚えていない)、そのときに亡くなったグラニドの魔術刻印をその体に埋め込まれたようです。その後、その魔術刻印から清玄はグラニドの記憶や感情を引き継いでしまったという感じでしょうか。
実際の臓器移植でもたまにあるそうですが、マンガだと結構ネタにされる話しですよね(例えば北条司先生の『エンジェル・ハート』や、ゲームの『メタルギアソリッド4』など)。
とはいえ、清玄の場合は9割がたは元の人格らしい。ただ、少しだけグラニドの人格が混ざってしまったせいで、もはや清玄でもグラニドでもない別の魔術師になってしまったそうです。
そして、アッシュボーンの獸が現れますがエルメロイたちに対抗できないとなると清玄は獣を連れ逃走。それをグレイが追いかけます。
グレイの能力はまったくわかりませんが、彼女自身は正真正銘の人間らしい。エルメロイによればこの状況は彼女の専門とのことですが、いったいどうやって決着を付けるのか次号に続きます。
朝霧カフカ・春河35(著)『文豪ストレイドッグス』 第65話
アニメ第三期も決まり、舞台化やゲーム化、様々なコラボなど人気絶頂の『文豪ストレイドッグス』。
今回は与謝野晶子の過去話がメインでした。【猟犬】から「死の天使」と呼ばれる与謝野。その理由の一端が判明します。
14年前の大戦末期、前近代的な白兵戦が繰り広げられていた大戦の主戦場の常闇島には、26歳で国防軍一等軍医副の森鴎外と、11歳の軍医委託生与謝野晶子がいました。
負傷兵を異能で治すために和菓子屋の店番から徴用された与謝野。口調が11歳とは思えませんが、この頃からきつい口調だったんですね。そして、それに興奮する森。年の差があるだけにただの変質者ですな。
それはともかく、与謝野はその異能を用いて負傷した兵をどんどん治していくのですが、悪化する戦況により兵士の治療される間隔がどんどん短くなっていきます。
そして、いくら負傷しても与謝野が治療できるため、どんなに戦況が悪くなっても軍は撤退しません。これでは殺すために治しているようなものだという与謝野のセリフはまったくその通りで、与謝野が治療できなければとっくに撤退しているような状況でも彼女がいるためにそれができません。まさに悪循環です。
ただ人の命を助けたくて戦場に来た与謝野にとって、これはひどいジレンマでしょう。どんなケガもまるで奇跡のように治す与謝野を兵士は「天使」と言っていましたが、どれだけひどいケガをしても治され、また戦場に送られるのであればまさに彼女は「死の天使」と呼ぶのにふさわしい存在でしょうね。
そして盟友だった福沢と森がなぜ敵同士になったのかは、次号あたりで明かされそうです。
姫乃タカ(著)『STEINS;GATE 0』 第19・20話
アニメが好評放送中の『STEINS;GATE 0』ですが、コミカライズのほうは今月も2話連続掲載です。しかも、1話はセンターカラー。おまけに来月はコミックスの最新巻も出るとのことで、姫乃タカがぶっ倒れないか心配になる仕事量です。
さて、かがりの記憶を彼女の上書きした瞬間、変動した世界線。岡部が気がつくとそこにはなぜか助手の姿が。それだけでなく、ダルやまゆり、フェイリスや桐生萌郁までいます。
これがいつもの日常だと考える岡部ですが、そこで何か違和感を感じます。
それは周りの人に温もりを一切感じない冷たい世界だということ。これがおかしいと気づいたとき、突然目が覚めます。
周りを見るとどこかの地下室らしき場所。ベッドに横たわっていた岡部は立ち上がろうとしますが、まるで何年も体を動かしていなかったかのように自由がききません。
かろうじて立ち上がり、階段を上がり外へ出ると、そこは一面の廃墟でした。
あまりの光景に言葉を失う岡部ですが、ラボメンを探すため歩いていると、突如武装した集団に襲われます。それを救ってくれたのが鈴羽。しかし、彼女は岡部を見てもそれが誰かわからない様子。
自分が岡部倫太郎だと名乗ると、疑いながらも岡部を連れてどこかへ向かう鈴羽。そして到着した扉を開けると、そこには40代半ばくらいの男が立っていました。
が、男が岡部のことを”オカリン”と呼んだことから男の正体が判明。その男とはまぎれもなくダルでした。幾分スマートになったダルの姿にも驚きですが、疑問なのがダルの年齢。どう若く見ても40代前半にしか見えません。
そんなとき部屋の中の鏡に気がつき、それをのぞき込んで見るとそこには見知らぬ中年の顔が・・・。
それこそが今現在の岡部の顔であり、彼は世界線の変動により2036年にやってきてしまったのです。しかも、世界は戦乱の真っ只中とのこと。
自分がいた時代より遙か未来へ来てしまい、絶望する岡部。果たして彼は元の世界に戻ることができるのでしょうか。
そういえば、今回は最後に老けた岡部の顔を出すための演出が面白かったですね。ゲームだとわりと容易だと思いますけど、三人称視点のマンガだと難しいと思っていたのでこの表現は面白かったです。
※ヤングエース12月号のレビューはこちら。
