SNKから1996年に発売され、今もなお人気のアクションシューティングゲーム『メタルスラッグ』の初期2作品のサントラを収録したCDが発売されたので買ってきました。
『メタルスラッグ』シリーズとは
1996年にSNKから発売された2D横スクロールアクションシューティングゲームで、爽快な操作感と緻密で細かいアニメーションをする驚異的なドット絵から、発売から20年以上経った今もなお語り継がれる名作ゲームです。
ネオジオROM版やネオジオCD版はもちろん、PS1やPS2のほかセガサターン版やWii、最近ではXbox OneやPS4でも配信されたりと発売から20年以上経った現在でもファンがいる名作です。
そんなメタルスラッグですがサントラもやっぱり人気があり、数年前に発売されたシリーズのコンプリートボックスは現在アマゾンやヤフオクなどでプレミアがついており、おいそれと買うことができません。
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一応ネットの各種ストリーミング配信でも販売されているのですが、個人的にはビットレートがちょっと低めなのが気になっていて今まで購入したことはありませんでした。あとハイレゾならともかく、どうせ楽曲を買うならCDも現物派なので手元に置いておきたいというのもあります。
そして、2019年4月より株式会社シティコネクションがサウンドレーベル「クラリスディスク」から歴代のSNKアーケードゲームのサウンドを収録した【SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION】シリーズの発売がスタートしました。このシリーズでは音源を新たにデジタル録音したということでノイズが減ったり、収録作品によっては過去に発売されたサントラの曲ループの改善などもされている、まさにSNKサウンドの決定版となっております。
このSNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTIONシリーズの第7作に『メタルスラッグ』シリーズの1作目と2作目が収録されるということで、当時熱狂したメタスラファンとしては買わずにはいられないと思いわざわざ予約して購入してきました。
ジャケットとブックレット
【SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION】のジャケットデザインは色と背景のゲーム画面(収録作品のゲーム画面)以外は共通ですので、パッと見は同じに見えます。今回のVol.7はブルー。
背景にはメタルスラッグのゲーム画面がのっております。
ブックレットには作曲担当の「HIYA!」こと冷牟田卓志氏によるコラムが掲載されております。
これによると初代メタルスラッグはSNKから独立したNAZCA社で開発されており、NEOGEOのタイトルでありながらプログラムからグラフィック、サウンドまで独自設計された開発環境だったそうです。
そして『1』のセールスが絶好調だったためすぐに『2』の開発がスタート、NAZCA社はSNKブランドへ統合され開発されたそうです。ただ、開発期間が非常に短かったそうで制作は大変だった模様。それでも新しい武器や宇宙人の登場など結果的にはメタルスラッグの世界観を拡げる枠割を果たしたのは周知の事実です。
ゲーム音楽としては「世界大戦時代をモチーフにした近未来SF大作」という世界観を持って作曲されたとのこと。『2』では世界観が世界各地に広がったため、さらにバリエーションに富んだ楽曲群になったようです。
盤面(レーベル)のデザイン
ディスクは2枚組。『メタルスラッグ1』と『メタルスラッグ2』に分かれて収録しております。
こちらはDisc1。収録タイトルは『メタルスラッグ1』でゲームのタイトル画面が入っております。
こちらはDisc2。収録タイトルは『メタルスラッグ2』で、同じようにゲームのタイトル画面が入っております。
なお、両方ともそれ以外はVol.7のジャケットデザインと同じとなっております。
収録曲リスト
『メタルスラッグ1』の収録曲リスト。全16曲。ネオジオの起動音からオープニング~ゲームオーバー曲や、クレジット音という細かいモノまで収録されております。
続いて『メタルスラッグ2』の曲リスト。こちらもネオジオの起動音から各種ステージ、ボステーマなどが収録されております。
ステージ曲やボス曲はどれも2~4分の2ループ収録となっているので、じっくりゆっくり楽しむことができます。ゲームでは慣れるとボスはだいたい瞬殺ですから、意外とじっくり聞く機会はなかったで今回のサントラでは結構楽しめました。
音質についてですが、古いゲームのサントラでありながらデジタル録音の恩恵なのか、ノイズ感はまったく感じずハッキリクッキリした音を楽しめます。でもステージ曲を聴いていると、敵キャラのやられ声や武器を獲ったときのボイスが脳内再生されてしまい、当時ハマッていた弊害が出てしまい困ってしまうことも(笑)。
個人的なお気に入りはタイムアタックをやりこんだので『1』のステージ1「Main Theme from METAL SLUG」と、映画のようなスケールを感じるステージ3の「Assault Theme」。さらに『1』からガラっと音楽の印象が変わったと感じた『2』のステージ1「JUDGMENT」です。ちなみに曲名の「JUDGMENT」は、砂漠ステージの“さばく”から“裁く”で「JUDGMENT」になったとのこと。まさかの駄洒落でした。
まとめ
当時SNKのゲームを何かしらやりこんだ人間には嬉しい【SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION】シリーズですが、大好きな『メタルスラッグ』シリーズの初期2作はシリーズの中でも思い出深い作品ですから発売してくれて本当に感謝です。
1から2を連続して聴いてみるとバラエティに富んでいながらも『1』の曲が『2』にも結構使われており、ゲーム本編でもニヤリとする場面が多くあったのを思い出します。
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