オリジナルアニメ『プリンセス・プリンシパル』(AA)のサウンドトラックを購入しましたので簡単にレビューを。今期放送されたアニメでNo.1の面白さでしたし、作曲した梶浦由記さんのファンでしたので発売日にゲットしてきました。
『プリンセス・プリンシパル』オリジナルサウンドトラック「Sound of Foggy London」
『プリンセス・プリンシパル』は2017年7月~9月まで放送されたオリジナルTVアニメで、東西に分断された19世紀末の架空の町・ロンドンを舞台にしたスパイアクションアニメです。
基本的に一話完結のストーリーはどれも完成度が非常に高く、さらに可愛らしいキャラクター達が毎度繰り広げるスパイアクションは見応えもあり、放送後の評判は放送前の知名度の低さが嘘のように盛り上がりました。個人的に今期No.1アニメでした。
そんなアニメの劇中曲を担当しているのが、作曲家の梶浦由記氏。2011年放送の『魔法少女まどか☆マギカ』でファンになった作曲家なのですが、放送前は梶浦さんと気が付かず、第2話視聴後にようやく気が付きました。
梶浦さんらしい可愛らしくもシリアスな曲調がとても気に入り、サントラが出たら絶対買おうと決めていました。最近のアニメは気に入った劇中曲があってもサントラが発売されずBDやDVDの特典になる作品も多いのですが、『プリンセス・プリンシパル』では無事サントラが発売されてホッとしております。
TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』オリジナルサウンドトラック
ジャケット&ブックレット
ジャケットは舞台となっているロンドンの街並み。
細部まで描かれたスチーム・パンク感満載の街並みがとても美しいです。
イラストは手書きでしょうか。本当に細かいところまで描かれています。
ジャケットイラストには、よく見るとアンジェもいたりします。
ブックレットは10ページほど。中にはOP/ED曲の歌詞や、
梶浦さんのインタビューなどが載っております。
梶浦さんは劇中曲について、スパイものだから音楽が軽すぎてもダメ、だけど女の子たちが中心にいる作品だから重すぎてもダメ。そのバランスは様々な形で図っていますね。などと語っております。
収録曲について
今回のサントラはディスク2枚組。アニメ本編の劇中曲の他、TVサイズのOP/EDやキャラクターが歌う挿入歌を含めた全43曲が収録されております。
どれもお気に入りの曲ばかりなのですが、その中で特に個人的に気に入ったのは以下の曲。
【battle of the shadows】はアニメ第5話「case7 Bullet & Blade’s Ballad」で、藤堂ちせとその父・十兵衛が対決した時の曲。梶浦サウンド感満載の曲で、緊迫したバトルシーンの中でも存在感のある曲でした。
【the London Wall】はちょっと重たく悲しげな曲。タイトルの通り、アンジェやプリンセスの前に立ちふさがる壁を象徴しているかのような楽曲です。
【moonlight melody】はアニメ第6話「case18 Rouge Morgue」のラストでベアトリス達が歌っていたオリジナルソング。サントラではドロシー役の大地葉さんとベアトリス役の影山灯さんが新規で収録しているフルバージョンとなっております。影山灯さんの歌声が本当に可愛らしくて、この歌で彼女のファンになりましたね。
ちなみに、この曲は本編中では非常に切ないシーンで流れるのですが、だからこそ明るいメロディと歌詞になったとのこと。また、本編中ではベアトだけでなく周りのモブキャラ達も歌っていましたが、劇中では名曲としてだれでも知っている流行歌とのことです。
【operations in action】は各話のクライマックスで、アンジェ達がスパイとして行動している時に流れる曲。軽快で疾走感のある感じでジャズっぽいところが特に気に入っております。
【espionage trap】は個人的に最も好きな曲。いかにもスパイしていそうなイメージが湧いてくる曲で、こちらもジャズっぽいテイストが入っていているところが好きです。
感想
アニメ本編ももちろん面白かったのですが、こうしてサントラで聞いてみると、改めて劇中曲も傑作ばかりだったのだと気づきました。梶浦さんのインタビューにもありましたが、どの曲も本当に重すぎず・軽すぎずのバランスが素晴らしく、アニメの世界観に非常にマッチした曲ばかりでした。
なのでアニメ本編を見た方でしたらどなたでも満足できると思いますが、見ていない方でもサントラには楽しげな曲・悲しげな曲・不穏な曲・壮大な曲等々、様々な曲調のものが入っておりますので、単体で聴いても十分楽しめるのではないでしょうか。
もしアニメ2期があったなら、本編ももちろんですが楽曲も楽しみの一つになりそうです。
TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』オリジナルサウンドトラック